当日の朝は、なんと午前3時起床(!)
地元から成田まで直通のリムジンバス(4時20分発)に乗るためです。
10時30分発ローマ行きに間に合うように、と逆算していくと、こういう結果に。
眠い〜!!
暗い街を、タクシーに乗って乗車口まで。
ぽつぽつと、乗客が集まってきます。
みんな大きな荷物を持って、どこに行くのかな。
やってきたバスに荷物を乗せて、出発。
成田までは約3時間。少し眠っておこうと、私はうとうと。
けれど眠れない娘は、大きなビルや、遠くに見えるディズニーランドを見てはしゃいでいます。
大丈夫かな〜。
多少渋滞があったようですが(寝てたので知らない)、定刻よりも早く成田に到着。
出発までさらに3時間ほどあったのですが、なんだかんだであっという間にすぎてしまいました。
アリタリア航空のローマ直行便。
これから約13時間の旅です。
でも、以前行ったスペインは、乗り継ぎでもっとかかったから、今回は楽勝だ!
…なんて、甘かった…。
狭い空間なので、大変です。
助かったのは、パーソナルディスプレイが付いていたこと。
これで、それぞれ好きな映画やアニメを見たり、ゲームができたりします。
夫と娘は、トムとジェリーを見て大笑いしてました。
さて、ローマにも定刻より1時間も早く到着。
着陸する時に見えた、緑色の美しい大地に、早くも感激。
入国審査を経て(ものすごく感じの悪いおばさんだった)、荷物を受け取り、
ローマ・テルミニ駅直通のレオナルド・エキスプレスに乗りましょう。
で、…どこ?出口はどこなの?と、すでに珍道中の予感。
ぐるぐる回って、やっと見つけたけれど、チケットはどこで買うの?いくらなの?
ツアーだったら楽なんだけど、個人旅行では、移動手段を見つけ、チケットを買い、と
それだけでも一騒動です。
大人二人分のチケットをなんとか購入(子どもは無料)、ガイド本で読んだ「黄色の検印機」に
チケットを差し込むけれど、何の反応もなし。
「僕も分からないよ。」と言っていた、ちょっとアラブ風のハンサムなビジネスマンが、
誰かに聞いてきて、親切に教えてくれました。
こんなことがあるのも、個人の旅のおもしろさかも。
車窓の風景は、集合住宅の続く、わりと味気ないもの。
落書きが多いなぁ。
桜のような花が、あちこちに咲いていました。
テルミニ駅まで約30分。
長い,長〜いホームをとことこ歩き、やっと出口へ。
のどがからからで水を買った時、「ヨーロッパに来たなぁ。」と実感しました。
寒いかな、と思っていたら、日本よりずっと暖かく(この日は特に)、
慣れない土地での緊張もあって、汗をかいてしまった。
さあ、ホテルに行きましょう。しかし…。
駅のそばなんだけど、まず道路を渡れない。
ローマの、というか、イタリアの交通事情の悪さは、つとに有名ですが、
これほどすさまじいとは…。
車がものすごいスピードで走ってる。クラクション、バンバン鳴らしてる。第一、横断歩道はどこなんだ!?
ほとんど轢かれそうになりながら、よろよろと道路を渡り、道の向こう側へ。
(だんだん分かってくるのですが、実は歩行者には優しいのです。イタリアのドライバーの名誉のためにひと言。)
おまわりさんをつかまえてホテルの場所を尋ね、やっと到着。
一生懸命覚えたイタリア語で、フロントにご挨拶。
案内されたお部屋は、ちゃんとベッドが3つあり、バスタブも付いていて一安心。
もう本当に、この時点でくたくたでした。
でも、明日のシエナ行きのために、バスのチケットの購入方法を聞かなくては。
今回お世話になった旅行会社の支店がローマにあると聞いていたので、そこを訪ねることに。
これがまた、大変でした。
あっちで聞き、こっちで聞きして、大きな建物を見上げたり、広場や銅像を見たりしながら到着。
結局、ティブルティーナ駅という、テルミニ駅から地下鉄で4つ目の所に行かないと、
バスのチケットは買えないらしい。(バスもここから出るのです。)
えーい、こうなったら明日直接行くしかない!地下鉄がちょっと恐いけど…。
もうおなかがペコペコです。さっき道を尋ねたときに、、感じよく教えてくれたおじさんのいるカフェへ。
わが家にとって外食のメニュー選びは結構難関なのです。
なぜなら、たまねぎとにんにくが苦手、という家人がいるから。
日本でも大抵の料理には入っているけれど、ここはイタリア。
にんにくなしを探すのは、至難の技かも…。
英語のメニューが付いている時は、必死でそれを読みながら、なんとか食べられるものを探す日々。
優雅なコース料理は、予算的にも胃袋の大きさからも、とても無理なので、
それぞれパスタやニョッキなどをとり、あとはお肉やサラダを一品とって、
みんなで食べる、というかんじ。
この日は、トマトソースのパスタやピッツァ・マルゲリータ、ポルチーニのタリアテッレなどをいただいて、
(カプチーノもおいしかった)、ホテルに帰り、9時にはベッドへ。
お疲れさまでした〜。
*写真を撮る余裕もなく、今回はひとつだけ。